萌えて青春駆け抜けろ!! マイウェイその7

青春なんかはるか後方に吹っ飛んで行ってしまったトシなのに、内面だけは青春時代と変わらん腐女子のマイウェイ語りへようこそ。

特に1回目からずっとお付き合い頂いているこじらせ仲間の皆様、有難う御座います。

正直大コケしちゃった映画ですから、腐仲間がいらっしゃるかどうかも判らない状態で始めた腐語りですけど、それなりにお仲間がいらしたようで非常に嬉しく心強く思っております。

どんな方が読んでくださっているのかは判りませんが(ツイッター経由が一番多いのかな…)同人作家の皆さんは、是非5月の有明&インテでジュン辰二次創作同人誌をバンバン出してくださいませ!私の為に!!
あ、別にジュン辰でなくても辰雄受けなら良いですんで(笑)。どんじょでナマモノでも良いですんで(爆)。

そんなワケでエラい間が開いてしまいましたが、行ってみましょう。

さて、死を悟ったジュンシクは、涙ながらにこんな風に死んじゃ駄目だ!と訴える辰雄の声が聞こえているのかいないのか、最期の言葉を辰雄に伝えます。

おれ後悔はしてない…おれの夢は叶わなかったけど…、京城へ帰って、一緒に走りたかったけど…、と。

夢も叶わず、生きて故郷に帰る事も叶わないと云うのに、ジュンシクは何をもって後悔していないなどと辰雄に伝えたのでしょうね。
初見時から結構この台詞が引っかかってました。

最後までマラソンランナーである事を止めなかった事なのか、その信念を曲げたり捨てたりしなかった事なのか、生きる事を諦めなかった事なのか…。

どれもそうだと思えるけれど、何か違う気もする…。

辰雄は考えている事や心情の変化がはっきりと判りやすいキャラですが、ジュンシクは何考えてんだか非常に曖昧ですね…。

いや、ジュンシクが現代社会に居たとしたら、とっても判りやすい4文字の言葉二つで全てが表現出来るんですよ。「お人好し」&「陸上バカ」(爆)。
ジュンシクは間違いなく陸上バカだよね。

辰雄も陸上に真剣に取り組んでいるけど、ジュンシクのような陸上バカタイプのアスリートではないですね。陸上以外にも色々考えているコトがあるし。

ジュンシクは本当に陸上の事しか考えてないタイプ。と云うか自分の人生には陸上しかないってタイプ。
だからノモンハンでもラーゲリでもノルマンディーでも黙々と走れる…。

しかしリアルに考えると、食糧事情の極端に悪かったであろうラーゲリで、よくトレーニングする元気があったもんだ(-o-;)。
ただでさえ人一倍エネルギーの要りそうなデカい体してんのに、腹減らなかったのか(笑)。

そんな陸上バカと云う単純素朴な性質のうえ、万事に地味で控え目なジュンシクでも、戦時下と云う極限状態の中ではただのお人好しでは居られず、怒りを露わにする事も多かったわけですが、彼の怒りは至極真っ当すぎて、彼個人の考えやパーソナリティを表現するには物足りなさを感じました。

実はこの物足りなさこそが、ジュンシクのキャラクターを如実に表しているのではないかと私は思うんですね。
つまりジュンシクは秀でた陸上選手ではあるけれど、それを除けば普通の人なんです。

何らかの政治的信条を持つわけでもなく、日本人を良く思ってはいないけど、だからと云って強硬に民族主義を主張するわけでもない。
もし彼が民族意識の強い人間だったら、辰雄を殺してたんじゃないかと思います。

ジュンシクが辰雄を組み敷いてナイフを振り上げた時、辰雄は「殺せ、朝鮮人」って云いますよね。
コレ結構ジュンシクは堪えたんじゃないでしょうか。
キム・ジュンシクとしてのパーソナリティを、辰雄に完全否定されてるわけですよ。

ジュンシクと辰雄のこじれた関係でジュンシクにとって一番厄介なのは、辰雄は本気でジュンシクを憎悪してるけど、ジュンシクは辰雄に憤懣やるかたない思いを抱きつつも、決して辰雄を嫌ってはいないと云う所です。

ジュンシクにとって辰雄は陸上競技で互いを認めあったライバルと云う、走りでつながった民族を超えた存在であった筈です。

それが「朝鮮人」と一括りにされたと云う事は、辰雄にとってのライバルである筈のキム・ジュンシクが、辰雄の中から抹消されてしまった事になります。

辰雄はジュンシクにとって、より走りの高みを目指して切磋琢磨する事の出来る、唯一無二の存在でした。
その辰雄の中から自分が消されてしまったりしたら、ジュンシクはある意味アイデンティティを半分消失してしまうのです。

雪山越えの道中、何故自分を殺さなかったか訊く辰雄に、ジュンシクは答えを返しませんが、これは答えられなくて当然だと思います。
色んな思いが複雑に絡まりあって、簡単に答えられるものではないでしょう。

また一緒に走りたい。

お前とずっとライバルでいたい。

ライバルのお前を殺したら、マラソンランナーとしてのおれも死ぬ事になる。

お前にもう一度おれをライバルだと思って欲しい。

おれを民族なんか関係なく一個人として認めて欲しい。

走りをただの走りとして競っていた頃のお前に戻って欲しい。

…多分こんなんがごっちゃ混ぜになった感じ。

思うにジュンシクの究極の願いは、オリンピックで自分が朝鮮代表、辰雄が日本代表として競う事だったでしょうね。

辰雄が居なければジュンシクのマラソンランナーとしての自己実現が完遂しないんですよ。
それはこの先辰雄が競技の世界に戻って来るかどうかとは別の次元の問題で、何故なら走ると云う事において、それが何であるかを正しく理解し合える存在が、ジュンシクにとっては辰雄しか居ないんです。
走る意味について、自分を理解してくれる唯一の存在が辰雄なんです。

でもその辰雄とは運命のいたずらで反目する事となってしまった。
一番近い存在だった筈のものが、ひどく遠くへ行ってしまったのを、常に目の当たりにしなければならない…。

ジュンシクは悲しくてやりきれなかったと思いますよ…って、何だこの懐かしソングみたいな文面は…(^。^;)。しかも何か微妙に韓国と関係があるあたり(-o-;)。

まあそれでも腐らず走り続けるのがジュンシクなわけで、そうしている内に、辰雄が少しずつ変わって来ているのに気付いた…。

辰雄の変化が決定的になり、二人の心の距離が近付いた瞬間、今度は物理的に引き離されてしまう。

3年後(実質的には2年半かな…?)の再会。
二人のわだかまりはすっかり氷解していて、殺し合うまでに反目しあってたのが嘘のような穏やかな交流の日々をを過ごす。
至福の時。

でもやはり戦時下である事を思い知らされた連合軍の総攻撃。

ジュンシクは後悔していないと言い残して事切れる。

ジュンシクが、夢は叶わずとも後悔してないと云ったのは、人生の最後に、どうしようも無いくらい関係がこじれまくっていた幼なじみでライバルだった辰雄と、関係を修復する事が出来、きちんと友達になれて嬉しかったからじゃないでしょうか。
辰雄の方は友達じゃなく恋人と思ってたかもしれませんが(^。^;)。

辰雄を助けて良かった。辰雄が自分の元に還って来てくれて良かった。袂を分かつ以前以上に、辰雄と判り合えて嬉しい。
こんな良いものが与えられたのだから、今までして来た事に後悔なんて無い…。

詰まる所、そう云う事ではなかったかと。

嗚呼ジュンシク語りは難しい…。何か腐語りじゃなくマジっぽくなっちったし!
次回はもうちょっと腐ゲージを上げて語りたい…って、まだ続くんかい!

この記事へのコメント

miyuki
2012年03月31日 11:29
えりりんさん、いつぞやは
拙ブログにコメントいただきありがとうございました。
「マイウェイ」語り、たいへん興味深く
有難く、また廃人心を癒されつつ
拝見いたしました。
嗚呼ワタクシもこのくらい的確に語りたかったわあ(遠い目)

三日間泣き続ける辰雄が目に浮かびます。
ジュンシクはまあ・・・トーヘンボクですが(笑)
ドンゴンさんにあのキャラを「お前に似ている」とイって口説いた監督のSっぷりとさすがの彗眼ぷり、といいますか、
モロモロ、えりりんさんの語ってる通りだと思います。ええ。
ありがとうございました。えへへ。(なんでしょ、えへへって。えへへ・・・^^)

6月にはDVDが発売になりますが、なんか買ってもしばらく紐解けないかも、自分。
また廃人の日々に陥るのが
怖いと言うか嬉しいと言うか、困ったもんだ、ですね。
(DVDでは辰雄の号泣っぷりを堪能しきれないかも、なんですが。)

語り、さらに続きを楽しみにしておりますんで、よろしくです。(他力本願^^;;)
えりりん
2012年04月01日 01:35
miyuki様。このような辺境のブログにお越し頂き、コメントまで残して下さって有難うございます。

ああ見つかっちゃったか~って感じで恥ずかしいです(^_^;)。
辰雄やジュンシクの事も的確に語れているかどうかは判りませんが、楽しんで頂けたなら幸いです。

DVDは公式で発表される前にAmazonで見つけて(3月上旬から毎日チェックしてたので…)ソッコーで予約したのですが、確かに辰雄の号泣っぷりは劇場大画面+音響でないと堪能出来ないかもしれませんね(-.-;)。
私は劇場でさえ「あ~劇伴のボリュームがデカ過ぎて、辰雄の絶叫が聞き取り辛い~(;_;)」と思ってました。
自宅のテレビでの鑑賞じゃ、もっと聞こえないでしょうね。

ところでマイウェイの韓国でのDVDの発売はどうなっているのでしょう?
かの国はDL天国でパッケージ商品は売れないと聞いておりますので、もしかしてオンデマンド配信のみとかなのでしょうか?
韓国公開バージョンも見たかったのですが…。もしご存知でしたらお教え下さいませ。

ではまだ暫くはマイウェイ語りを続けると思いますので、よろしければまたお越しくださいませm(_ _)m
miyuki
2012年04月01日 16:57
えりりんさん、お返事ありがとうございます。

「マイウェイ」サントラも欲しいと思って
待っておるのですが一向に出る気配なく・・・
どんな当たらなかった映画でも
いちおう殆どの作品は本国でもDVDになっていますので
いつかは出るだろうと思っているのですが
まだの様です。
いろいろコ難しいこともあるのやもしれませんなあ。

監督の前作「ブラザーフッド」は
韓国初の1000万人超え大ヒット作だったわけですが・・・
だいたい日本では200万人も見ればヒット作だって
言うと思うんですが、国民が日本の半分しかいないのに1000万人が見たって・・・かの国では
映画というものはまだまだ国民のメジャーな娯楽であり
あたった、コケタ、ってけっこうなニュースになっちゃうんですよね。
で、そのブラザーフッドではメイキングブックやら
写真集やら豪華版DVD・BOXやら
コレクター心を刺激する色んなものが出たんですよ、当時。
マイウェイもせめて写真集とか出てほしかったす~~(泣)

あとね、スタッフや俳優たちに配られる
「絵コンテ」台本みたいなのがあるんですよ。
専門の絵コンテ画家たちが存在するらしいんですが
それが結構な「萌え劇画」なの。見たい~~~

ハナシ、ずれちゃいました^^;;
「innolife」(イノライフ)というサイトがありまして、そこで大抵の韓国のDVD、雑誌類が手軽に購入できますので
まめに発売をチェックしてみてくださいまし。

あと自分の所にアップしたんですが、
「マイウェイ」リピーターキャンペーンに当たり、
あの認識票のレプリカをゲット致しました。
マジ、嬉しかったでアリマス。

ではでは、楽しい続きを宜しく、です。むふふ。^^
えりりん
2012年04月05日 12:14
miyuki様

お礼がすっかり遅くなってしまい失礼致しましたが、色々教えて頂いて有難うございました。
早速innolifeをチェックしてみましたが、やはりまだ情報ありませんね(;_;)。本当にいつ本国では発売されるんでしょうか…。
日本版も待ち遠しいけど、韓国版にすごく興味があります。
もしかしたら日本版ではカットされてしまったグロい描写があるのではないかと…って、興味はそこだけではないですが(笑)。

あと絵コンテ!パンフレットにちょっとだけちっさく載ってましたけど、それだけで「うわ!何か美麗!素敵!」と思っておりました!全部見たい~!ノルマンディーの再会シーンの絵コンテもあるのかしら?あったらきっとBLコミックのようry…げふんげふん!!妄想はほどほどに…(^_^;)。
でも絵コンテ集と写真集が韓国版には付きます!とかになったら泣いて喜びます。
つか日本で出るソフトは結構オマケがスゴいけど、外国はどうなんでしょうね。

最後になりましたがリピーターキャンペーンご当選おめでとうございます(^o^)/
私も応募しましたがハズれました。
でもmiyuki様のような年季の入られたファンの方が当選されたのは私としましても嬉しいです。
本当良かったですね!一生大切になさってくださいね。

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